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広告ビジネスを変える!? ベンチャー企業の挑戦

ファッション特化のAIで需要予測を支援

酒井 聡氏(ニューロープ)

メディアコマース事業を皮切りにファッション特化で事業を展開

トレンドの移り変わりが激しく、かつディテールの違いが大きな意味を持つファッションの世界。分析の難しいファッションに特化して、AIを活用したサービスを提供する会社がニューロープだ。

ニューロープの創業は2014年。代表取締役の酒井聡氏は九州大学卒業後、マイナビに入社し情報誌の編集やプロモーションを担当。その後、中小企業診断士の資格を取得して、コンサルタントとしての経験も積んだ。

転機が訪れたのは2014年のこと。もともと起業を目指していた酒井氏はサイバーエージェントが主催する「アントレプレナー・イノベーションキャンプ」に参加。メンターの指導のもと、起業のアイデアをブラッシュアップしていったが、最終的にファッションテックのビジネスアイデアで優勝し、資金調達をして会社を立ち上げることになった。

起業当時からファッションという軸はぶれていないものの、事業内容は今とは少し異なるものだった。その事業とはファッションスナップメディア「#CBK」(カブキ)の運営。現在はアパレル企業などを中心に、BtoBのビジネスを展開するニューロープだが、一般ユーザー向けのメディア事業から始まったのだ。

酒井氏は「『#CBK』を立ち上げた当時は、個人のファッション情報の発信はブログが一般的だった。そこで、『アメブロ』でファッション情報を発信しているブロガーの方、約400名とファッションスナップを提供してもらう契約を締結。さらに投稿写真と商品情報を紐づけた、メディアコマース事業を展開していた」と振り返る。

この当時は、まだAIの活用はしておらず、商品情報の紐づけはスタッフが手作業で実施。しかしデータ量が拡大していく中で、ファッション画像解析のAI開発を決意することになる。「開発には2年を要したが、それまで1日100枚が限界だった処理件数が、1万枚でも100万枚でも対応できるようになった」(酒井氏)。

ディテール部分の細かいタグでファッション画像の分析を担う

またAIの開発と同時並行で、AIを用いた法人向けサービスの事業可能性についても検討を重ねていった。

「サービスに対してニーズはあるのか?」想定される対象企業にヒアリングを行い、ファッションスナップを自動解析し、タグ情報を返す人工知能「#CBK scnnr(カブキスキャナー)」の提供を2017年に開始した。

「カブキスキャナー」では、現在9つのサービスを実現できるが、特に利用が多いのが「タグ付け」「画像検索」「トレンド分析」だという。また導入企業はアパレルに限らない。

「例えば、講談社が運営するWebマガジン...

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