[SEMINAR DATA] | |
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ゼミ名 | 小宮路雅博ゼミ |
設立 | 2009年 |
学生数 | 2年生:18名 3年生:17名 4年生:18名 |

成城大学 経済学部 経営学科
小宮路雅博教授
茨城大学人文学部教授を経て、2009年より成城大学。専門はマーケティング論、サービス・マーケティング、観光マーケティングなど。著書に『流通総論』(編著)、『現代マーケティング総論』(編著)、『サービス・マーケティング』(編著)、『リレーションシップ・マネジメント』(訳書)、『イメージとレピュテーションの戦略管理』(訳書)、『4A・オブ・マーケティング』(訳書)など。
ひとつのテーマを起点にマーケティングの考え方を学ぶ
成城大学経済学部では2年次から継続してひとつのゼミに所属し、4年次には全員が卒業論文を提出する。
マーケティングの基礎と応用を学ぶ小宮路ゼミでは、2年次にまず教授が作成したオリジナルケースを用いたグループディスカッションや発表で基礎力を身につける。「企業や経営者に提言をするとしたら?」など、講義で学んだことを具体的事例に結びつけるのが狙いだ。
並行して、「チョコレート」や「豆乳飲料」「ヨーグルト」などひとつのカテゴリを取り上げた業界研究や市場研究も行う。
「ここ数年は、機能性チョコレートについて、各メーカーの商品やブランドを比較してもらっています。チョコレートについて調べだすと、まず『チョコレート』と『チョコレート菓子』といった表示の違いに気がつきますよね。それから機能性ってそもそも何なのかとか。チョコレートを入り口にどんどん水平展開していくんです。身近なものなので、購入して実物を見て調べられる。単に教科書で学ぶだけではなく、『あのときやたらとチョコを買ってきて食べたな』というような実際の体験と結びついて身につくことが重要だと思っています」(小宮路教授)。
もうひとつはコンテンツマーケティングについて。自分の興味のあるアニメ、映画などの作品をグループごとに深堀りする。
「例えば、成長に伴って“卒業”してしまうキャラクターと、大人になっても好み続けるキャラクターの何が違うのか。そのキャラクターが使われている商品の購買ターゲットは?…と考えていくと、業界研究で学んだことが活かされてくる。俯瞰的な立ち位置から経験をもとに情報と情報をつなぎ合わせ、自分たちで気づきを得ることが、社会人になってからも重要になると考えています」(小宮路教授)。
考察の手法として、物語分析など人文学的なアプローチも...