次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する本連載。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのだろうか。今回はSHIBUYA109エンタテイメント マーケティング戦略事業部 兼 SHIBUYA109 lab.で活躍する長田麻衣さんに話を聞いた。

SHIBUYA109エンタテイメント
マーケティング戦略事業部 マーケティング戦略部
エキスパート 兼 SHIBUYA109 lab. 所長
長田麻衣(おさだ・まい)さん 28歳
2014年学習院女子大学卒業後、総合マーケティング会社にてメーカーの商品開発・ブランディング調査やPRのサポートを経て、SHIBUYA109のマーケティング担当に。現在はSHIBUYA109 lab. 所長として毎月200人の若者と接する。
来館者に声をかけてヒアリング 若者の生の声を集客に生かす
1979年にオープンし、今年で40周年を迎えたSHIBUYA109渋谷。その運営をするSHIBUYA109エンタテイメントの若者マーケティング研究機関 SHIBUYA109 lab.の所長を務めるのが、長田麻衣さんだ。長田さんは大学卒業後3年間、マーケティング会社に勤務。その後2017年4月、SHIBUYA109エンタテイメントのマーケティング部署の立ち上げとともに同社に入社した。
長田さんが所長を務めるSHIBUYA109 lab.は、2018年5月に設立。SHIBUYA109がターゲットとするaround20(15歳~24歳)の男女の実態調査を行い、その調査結果を、自社の戦略に生かすとともに、若者の実態を知りたいという他社を支援している。
実態調査では、月に100人の来館者へのヒアリングと、グループインタビューを実施。所長である長田さん自ら行う。「実際にSHIBUYA109渋谷に来ている人たちに声をかけ、トレンドや好きなものなどを聞いています。また、グループインタビューではテーマを設定し、館内で声をかけた人たちの中からLINEで連絡を取り、同じ趣味を持つ人を集めて話を聞いています」。
現在は若者向けのマーケティングを行う長田さんだが、社会に出る際には特にマーケティングに興味があったわけではなかったという …