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私の広告観

リスペクトがあれば言語の壁を超え、少数民族とも対話ができる

ヨシダナギさん

世界各地の少数民族や先住民をモデルにした作品で知られる、フォトグラファーのヨシダナギさん。第48回「講談社出版文化賞」(写真賞)を受賞したほか、「Pen クリエイター・アワード 2017」に選出されるなど、いま注目を集めるクリエイターにその原点とコミュニケーションへの考えを聞く。

ヨシダナギ(よしだ・なぎ)さん
1986年生まれフォトグラファー。独学で写真を学び、2009年より単身アフリカへ。以来アフリカをはじめとする世界中の少数民族を撮影、発表。唯一無二の色彩と直感的な生き方が評価され、2017年日経ビジネス誌で「次代を創る100人」へ選出。近年は環境省主導の「国立公園満喫プロジェクト」における阿寒湖アイヌシアターイコロ「阿寒ユーカラ『ロストカムイ』」のキービジュアル撮影、山形県「ものづくり」プロモーションのムービーディレクションなど、撮影やディレクションを広く手がける。自身もモデルとして企業CMなどに多数出演中。

マサイ族に憧れた幼少期 格好良さを証明したかった

アフリカや秘境で暮らす先住民や少数民族を色鮮やかに写し出す作品で知られるフォトグラファー、ヨシダナギさん。単身で彼らの集落を訪れ、彼らと同じ格好をして撮影をする。その唯一無二のスタイルが、2015年にテレビ番組「クレイジージャーニー」(TBSテレビ)で紹介されて話題になり、いまや数多くの企業が熱視線を向ける注目すべきフォトグラファーのひとりだ。

ヨシダさんが少数民族を撮影するようになったきっかけ。それは幼少期の原体験にあった。

「5歳の時にテレビのバラエティ番組で、偶然マサイ族の姿を見たんです。その時、頭の形や腕の長さといったスタイル、そして黒い肌に映える白い歯。すべてを魅力に感じて一目惚れしました。将来はアフリカ人になろうと思ったのが彼らに興味を持った最初のきっかけです」 …

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