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ロボット博士・古田貴之氏の「未来をつくる」ブランディング戦略

古田貴之さん

パナソニックとの共同製品開発や、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた政府との取り組み、東日本大震災のあとに活躍している原発ロボット開発など、国や企業とさまざまな取り組みを行う古田貴之氏。古田氏の行う、自身のブランディング戦略について聞きました。

古田貴之(ふるた・たかゆき)さん
1968年、東京生まれ。博士(工学)。2000年、(独)科学技術振興機構ERATO北野共生システムプロジェクトにロボット研究グループリーダーとして所属。2003年より現職。2014年より学校法人千葉工業大学常任理事を兼務、現在に至る。福島第一原発で唯一全フロア踏破可能な災害対応ロボットを開発・提供。政府の原発冷温停止ミッションを遂行・成功させた。2018年7月、現代の最新ロボティクス、AI技術をプロダクトデザインで融合させることで生まれた未来の機械生命体「CanguRo」を発表する。

未来をつくり、ブランドが生まれる 古田氏のブランディング戦略

「機能とデザインの一体化」を目指す、千葉工業大学未来ロボット技術研究センター「fuRo」。その代表を務める古田貴之氏は、「fuRo」の目的を、"未来の社会をつくること"だと話す。

「僕ら(fuRo)は、日本で初めての学校法人直轄の研究団体です。僕は未来をつくりたいという思いを胸に研究に励んでいますが、大学は僕らにブランドをつくることを期待しています。僕が未来をつくること=大学のブランドをつくることなんですね。僕らは研究開発で生々しく未来をつくり、周りに『すごい』と評価される。その結果、『千葉工業大学、すごいことやっているな』と周りに思わせる。それが僕の基本戦略です」。

古田氏はその基本戦略のために、3つの柱を打ち立てている。

1点目が、「対外的に発信すること」。2点目が、「どこにも負けないロボットの技術開発」。そして3点目を、古田氏は「"なんちゃって"ではない産学連携」と表す。

「僕のやっていることは、音楽のアーティストと同じ。アーティストは、ひとつの文化をつくり、若者に浸透させます。アーティストも3つの戦略をやっているんですよね。

まずは、1点目。アーティストはイベントやコンサートを開催します。つまり、人々に広く知ってもらい、リアルの場で自身(=ブランド)を実感してもらう場をつくります。2点目は、純粋にブランドの根幹となる技術開発(=アーティストとしての作品づくり)です。3点目は、消費者の手元に作品が届くように商業化します。ファンがいつでも楽しめ、生活の一部になるようにする。これはアーティストの一例ですが、僕の戦略も同じことなのです」。

良い未来をつくり、不自由ない日本をつくりたい、と話す古田氏。ブランディングにとって本当に必要なのは、生々しく世の中を変えることだという古田氏。まず未来をつくるには、世に出さなければならない。そして知ってもらうには、対外的なイベントを実施し、興味のない人に興味を持ってもらうことが大切だ …

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