長期的な調査で導き出す深いインサイトやニーズ
社会学や心理学で用いられる観察手法としても有名なエスノグラフィーを活用し、人のミクロなコミュニケーションや意識、感情から社会の現象を読み解くのは明治大学 商学部の藤田結子氏だ。
幅広いテーマを研究する藤田氏のテーマのひとつが、働く女性の増加や家族構成の変化といった社会の動きに伴う育児課題だ。働きながら育児を両立できるか、共働き家庭がどのようなことに困っているか、エスノグラフィーを駆使して向き合っている。
また現在は電通とも連携し、自身のゼミ生も参加しての若者研究を行っているという。産学連携した研究は、学生も企業や社会のことを学ぶことができ、企業側も若者ならではの発想や声から学ぶことも多いため、互いに気づきの多い研究になるのだそう。
「変化の流れが速い現代は、若者の流行や彼らの興味の移り変わりも速い …
あと65%