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研究室訪問

適切なデータ流通の促進へ、答えのない状況での闘い

クロサカタツヤ氏(慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科)

『〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則』
NHK出版/ケヴィン・ケリー(著)、服部 桂(訳)
テクノロジーは今後の生活や社会をどう変えるのか。本書はその問題を考えるための「視点の持ち方」を示しながら、明確な答えが書いてないのが、むしろ示唆的でもあります(クロサカ氏)。

AIが課題を複雑化 データ活用の仕組みづくりが急務

通信業界・放送業界に関連する業界のコンサルティングも行うクロサカタツヤ氏。データ流通が世の中に盛り上がりを見せる中で、プライバシーの問題と表裏一体になっているデータ流通が抱える問題に、業界としてもどう向き合うべきかという課題意識を持って取り組んでいる。

以前から政府委員を務めることが多かったクロサカ氏。委員を務めるうえで中立的な研究の必要性を感じ、慶應義塾大学大学院の特任准教授に就任した。研究を行う傍ら、民間や政府、大学とのプロジェクトの推進を担う。

「私の研究内容はデジタルトランスフォーメーションの促進です。現在では普及したように見えるデジタルテクノロジーですが、実はまだ表面的であり、真の意味では普及しているとは言えません …

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