コンテクストを形成する口コミ 強まるCtoCの影響力
認知科学の研究経験を生かし、消費者心理から地域のブランディングまで幅広いテーマで研究に取り組む法政大学 社会学部 メディア社会学科 准教授の諸上茂光氏。研究室内での議論や実験で終わらせず、ゼミ生を巻き込んだ化粧品開発や自治体のブランディング活動まで実践に落とし込んだ研究が信条だ。
「コンテンツやブランドを消費者に魅力的に伝えるためには、コンテクスト(文脈)が重要です。コンテクストが、コンテンツを生かしも殺しもします」と語る諸上氏。以前は企業が主に宣伝活動を通してコンテクストをつくり広めたのだが、コンテクストの形成において良くも悪くも口コミの影響力が大きくなっているのが昨今の傾向だと指摘する。
デジタル時代の今、ネット上の口コミが、購買に与える影響は大きい。以前のようなBtoCだけでなく、CtoCのコンテクスト形成はマーケティング活動において無視できないものになっている …
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