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広告ビジネスを変える!? ベンチャー企業の挑戦

グローバルでのMR導入実績を日本で活かす、DataMeshの挑戦

王暁麒氏(DataMesh)

「DataMesh Live!」で体験できる映像の一コマ。

ナレッジを共有する手段としてMRの活用に可能性を見出す

MR(Mixed Reality:複合現実)とは現実空間の中にバーチャルなオブジェクトをつくり出して、現実空間と融合しながら表示することが可能な技術だ。日本において、このMRのビジネス活用に可能性を感じ、事業を展開するのが2017年9月に日本法人を設立したDataMeshだ。

DataMeshはマイクロソフト出身のCEOの李劼氏がビッグデータ分析の会社として2014年に北京で立ち上げた会社だ。東京、シアトル、上海、広州、ロンドンに拠点を持ち、従業員数100名のうち技術者が半数を占めている。

「DataMeshはビッグデータを解析するだけでなく、その結果を組織内の現場で働く人たちが使えるソリューションの形で提供することを目指してきた会社です。組織の中では、ナレッジが分散し、活用しきれていないケースが多く、その状況を改善するためのデータ活用を推進しようというのが設立の目的でした」と日本法人の代表取締役である王暁麒氏は話す。

そんな同社がソリューションの提供のひとつの手段として着目したのがMRだった。2016年にマイクロソフトがMRデバイスのHoloLens(ホロレンズ)を発表した際、その活用に可能性を感じたのだという。

「例えばMRは製造業の生産現場における教育に活用できます。工場で機械を見ながら、仕事と関連ある情報が目の前に出てくるので、それを参考にしながら作業プロセスを理解することができます」(王暁麒氏)。

本社がある中国ではすでに工場などの現地従業員の教育トレーニングや作業支援など多数導入された実績がある。その他、建築物の施工前に完成イメージをMRで体験してもらい、関係者の理解を促したり、完成前の新製品を顧客に体験させるプロモーションで利用したりなど、製造業、建築業、教育、エンタメなどの業界でソリューションが活用されてきた。

まずは製造業とエンタメ業界 日本での活用促進を目指す

日本法人の代表取締役である王暁麒氏は大学卒業以来、日本の大手システム開発企業に勤務していた経歴を持つ。その後、独立した王氏が李氏と出会い、MRに可能性を感じて日本法人の立ち上げに至った …

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