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広告ビジネスを変える!? ベンチャー企業の挑戦

人工知能を活用した質問応答システムで顧客対応業務の効率化を目指す

Studio Ousia

東京・原宿にあるクリエイター向けシェアオフィスに居を構える、Studio Ousia。

コンピュータサイエンスに着目 慶應SFC発のベンチャー

デジタル化によって顧客接点が増える中、その対応において人工知能を活用し、自動化を進める動きが金融業界を中心に顕著になりつつある。こうした潮流に新たなビジネスチャンスを見出すのが2017年1月に人工知能を用いた質問応答システム「QA Engine」の提供を開始したStudio Ousiaだ。

慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスで学んだCEOの渡邉安弘氏とCTOの山田育矢氏が同キャンパス発のコンピュータサイエンス領域のベンチャーを立ち上げようと2007年に設立した企業である。

「設立当初は受託開発をしながら、研究開発を続けてきた」と渡邉安弘氏。慶応義塾大学他、自然言語処理の研究で有名な奈良先端科学技術大学院大学と産学連携を図りながら、学術的なエビデンスを基にした技術開発に取り組んできた。

「『Entity linking(エンティティ・リンキング)』の国際的コンペティションにて2年連続で優勝をした他、人工知能のクイズコンペティションでも優勝をするなど、精度の高い自然言語処理技術が当社の強み」と渡邉氏。

エンティティ・リンキングとは、テキスト中にあるキーワードをWikipediaなどのナレッジベースに結びつけて処理するための自然言語処理の技術。この技術を用いるとWikipediaの情報を使えるため、自然文の中にあるキーワードについて、文脈を踏まえた解析が可能になるという。

「例えば、映画『アナと雪の女王』の原題は『Frozen』だが、エンティティ・リンキングを使うと、コンピュータが形容詞のFrozenではなく、固有名詞として識別できるようになる」(渡邉氏)。

Studio Ousiaが積極的に国際的なコンペティションに参加をしたり、論文を発表したりする背景には、常に世界を見据え、最先端の研究成果を事業に生かすという狙いがある。現在、社員13名の内、エンジニアは10名。インターンの学生も含まれるが東京大学、慶應義塾大学、電気通信大学などで専門的な研究をしている人材ばかりだ。研究開発の実績が優秀な人材を惹きつけ、開発力の強化につながっているのだ ...

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