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「販路」多様化時代のメーカーの戦略

Isobar グローバルCEO ジーン・リン氏「魅力的な『コマース』体験が消費者との絆を深める」

Isobar グローバルCEO Jean Lin氏

電通イージスグループ傘下で世界45カ国にネットワークを持つ、Isobar(アイソバー)。同社のグローバルCEOであるジーン・リン氏は、現在の環境においてはブランド認知から購買時点までを統合した体験の設計が必要として、「Brand Commerce(ブランドコマース)」の概念を提唱する。来日時の同氏に、その概念の応用について話を聞きました。

メーカーにとっても、ブランドコマースの実践が成果につながっている。

シームレスで魅力的なブランド体験をつくる

―「ブランドコマース」とは、どのような概念なのか。

「ブランド」も「コマース」も、これまで長く広告業界に存在していた概念だ。そしてブランドストーリーづくりに関わる従来型のアドバタイジングエージェンシー、売上を重視し、コマース領域に関わるデジタルエージェンシーがそれぞれを担ってきた。しかしデジタルテクノロジーの浸透は、この環境を一変させようとしている。

新しいデバイス、テクノロジーに親しみ、いつでもどこでも自分の好きな時に行動を起こす。ブランドに興味を持った瞬間、欲しいと思ったその時に、ワンクリックで購買が完了し、かつ魅力的なブランド体験を期待している。こうした若い世代の市場における存在感が増している今、ブランドコマースの概念が重要になってきている。

ひとつの企業との接点において、マルチプルの販売チャネルを活用する消費者は、シングルチャネルだけで購入する消費者よりも、多くの投資をするという調査結果も出ている。いま、企業にはオンライン、オフライン問わずあらゆるチャネルをつなぎあわせ、消費者自身がひとつのチャネルから別のチャネルに遷移したことに気づかないくらいのシームレスな体験設計が必要とされている。消費者にとってストレスがないことはもちろん、魅力的なオムニチャネルでのブランド体験が消費者との間に強いエンゲージメントをつくりあげるのだ。

オンラインからオフライン。そしてブランド認知のコミュニケーションから購買時点まで、消費者はますます統合された体験を求めるようになっている。企業のパートナーとなるエージェンシーも、アドバタイジングエージェンシーとしての機能、コマース領域に強いデジタルエージェンシーの双方の機能を内包する必要があるが、それこそがアイソバーが目指してきたことだ ...

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