企業メッセージという「言葉」が果たす役割について解説いただいた二人に、実際に機能しているメッセージの事例を挙げてもらいました。“伝える”ではなく、“伝わる”メッセージをつくるためのヒントとは。
タワーレコード
「NO MUSIC,NO LIFE.」
大量出稿している企業メッセージが覚えられているのはわかりますが、テレビCMの投下などがそこまで多いわけでもないのに、ここまで浸透しているコピーというのも珍しいように思います。「うちは品揃えがいい」とか「海外の音楽も豊富」とか「駅の近くにあるよ」とか、他社との差別化を言うわけではなく、しれっと「MUSIC」と「LIFE」という大きい言葉を取ってしまった。逆にそれが企業の自信に感じられて、あれこれ言うよりも実は雄弁なコトバになっています。音楽好きな人たちが「そうそうそうなんだよ!」と共感し、そうでもない人たちも「なんかそんな気がする」と思えた、つまり自分自身を重ねられる「音楽の太い価値」がここにあったのだと思います。これも企業側の哲学と消費者の価値がしっかり結びついている素晴らしい例ですね。(こやま)
読売新聞社
「人が書く。人へ届ける。」
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