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宣伝担当者が知っておきたいクリエイティブの基本―キャッチフレーズ

世の中がふりむく企業メッセージを

小澤裕介(電通)

凸版印刷の新聞広告シリーズでは、「印刷テクノロジーで世界を変える。TOPPAN」という企業スローガンのもと、社会の関心事を切り口にするというルールでを徹底している。

企業広告は「誇り」をつくる

そもそも企業広告って、何のため、誰のために行うのでしょうか。それは、製品やサービスを売るためではなく、企業の姿勢や思想を伝えて企業イメージを醸成するため。そして、それによって社員一人ひとりの「誇り」をつくるために行うのだと思っています。「企業広告の一番のターゲットは、実は社員である」とも言われますが、社員が自社の企業広告を通じて「誇り」を持てるには、“世の中からの反響”も必要になります。やはり企業広告は、まずは世の中へ向けて発信しているのです。

しかし企業広告というと、取引先、社員、投資家などのステークホルダー以外の人たちからは、なかなか興味をもって接してはもらえないもの。多くの生活者にとってそれは、商品広告よりもモチベーションの低い広告なのです。それゆえに、企業がただ善きことばかりを語る広告では、敬遠されるどころか、意識すらしてもらえない恐れも…。企業の宣伝担当者の方は、まずその点を理解した上で取り組む必要があるのではないでしょうか。逆に言えば、企業広告はそうした危機感を強く意識することによって、数々の優れた表現を生み出してきたのだと思います。

ウチの会社ならでは、の発見

生活者の価値観やメディア接触が多様化し …

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