全米小売業界が年末商戦を予測「前年比3~4%増で最大145兆円」
11月の第4木曜日の感謝祭が終われば、アメリカは本格的な年末商戦へ突入する。National Retail Federation(全米小売業協会)は、2023年米年末商戦の総支出額を前年対比3~4%増の9573億ドルから9666億ドル(143.6兆円~145兆円)と予測している。慣習では「ブラックフライデー・セール」は感謝祭の翌日から始まるものだが、ここ数年、11月初旬から前倒しで年末セールを始める企業が増えている。
米国広告マーケティング事情
新たな手法やテクノロジーなど、米国企業が取り入れ始めている最新のマーケティング実例を現地よりレポートする。
「Multiplication Table」
九九を覚えるためのアプリ。ゲーム感覚で各段を覚えていき、テストも受けられる。
アメリカでは2カ月半の長い夏休みが終わり、9月に新年度がスタートした。デジタルネイティブである今の子どもたちの学校生活に不可欠なのが学習用アプリ。クラスの授業や宿題用だけでなく、ランチ用や保護者用に至るまで、たくさんのBack-to-schoolアプリが市場に出回っている。リサーチファームのマグロウヒルが8月に行った調査では「81%の大学生が勉強にスマートフォンかタブレットを利用している」「77%がモバイルデバイスの利用が成績向上に役立っていると思う」という結果が出ている。学校生活においてますます重要な役割を果たす最新アプリ情報についてまとめた。
「Multiplication Table」は九九を覚えるのに役立つアプリ。何度も復唱して覚える日本と違って、丸暗記するしかないアメリカでは子どもたちも、なかなか九九を覚えられない。このアプリは、スマホやタブレットを使って「ゲーム感覚で楽しく九九を覚えよう」というもの。例えば画面上の3の段を押すと「3×1=1」「3×2=6」の式が表示され、それを見て段ごとに暗記する。それが終わったら「Exam」ページに飛んで自分でテストすることができる。
次に、「gFlash+」は複数の科目に対応するフラッシュカードのアプリ。通常の手書きフラッシュカードと違ってデジタルでカスタムメイドできるため、画像・映像・音声を入れて幅広い用途に使える。つくったカードは友人や先生とEメールでシェアすることもできる。
さらにそれを発展させたアプリが「StudyBlue」。使い方は「gFlash+」と同じだが、Webサイトに自作のカードを公開することができ …