複数世帯率が高い、人口の流出入が少ないといった特徴で語られる名古屋エリア。
企業のマーケティング・コミュニケーションの視点から見ると、どんな特徴・可能性があるのか。
異なる業種・業態から、同じエリアに挑む担当者が意見を交わした。
左から、キリンビールマーケティング中部圏統括本部営業企画部の旦尾一展氏、パルコ名古屋店営業課の谷川理氏。
キリンビールマーケティング 旦尾一展氏=以下、旦尾
パルコ名古屋店営業課 谷川理氏=以下、谷川
――名古屋ならではの特徴的な部分を教えてください。
谷川 パルコは、全国で19店舗を展開しています。名古屋店は約340のショップが入居しており、2番目に多い池袋店の倍以上の数を誇ります。ファッションアパレルが中心ではありますが、映画館やフィットネスクラブ、ギャラリーなどもあり、1日楽しめるようになっています。
旦尾 名古屋を中心とした東海エリアは、おかげさまで多くのファンの方から支持いただいています。理由は複数挙げられると思いますが、このエリアは定番・堅実・本物志向の意識が強い方が多いといわれることと関係していると思います。実際にカテゴリー別で全国と比較すると、発泡酒や新ジャンルよりもビールの構成比が高い。さらにビールでも「一番搾り」より「ラガービール」の販売構成比が高くなっています。瓶ビールが売れるのも特徴です。
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