イノベーションを創出し続ける組織を目指し、人的資本経営に着目する企業にとって、欠かせないのが、エンゲージメントを高める社内コミュニケーション施策だ。アプリプラットフォームのヤプリでは働く人と組織をつなぐためのサービスを開始している。
企業価値創造の源泉となる「人」への投資を重視した経営に注目が集まる中で、重視されている要素が「エンゲージメント」だ。
組織と従業員が相互に信頼できる関係性を構築し、従業員の意欲を高めるためには、人事制度の策定だけではない、社内コミュニケーション施策が果たす役割は大きい。
だが「社内広報の専任の担当者はおらず社内を活性化させる施策がどうしても後回しになってしまう」「社内向けコンテンツを発信しても見てもらえない」「社員が増え働き方も多様化する中で情報浸透に苦戦している」など社内コミュニケーションの実践における悩みは多い。
そうした企業を支援するのが、プログラミング不要のアプリ開発プラットフォームを提供するヤプリだ。
社内情報をいつも近くに
これまで店舗・ECをはじめとしたマーケティング領域の支援を得意としてきた同社だが、人的資本経営への関心の高まりを受け、2023年8月、組織エンゲージメント向上のためのサービス「Yappli UNITE」を開始した。
組織エンゲージメントを向上させる「アクション(社内施策)」を自社アプリで実現できる内容だ。
「組織エンゲージメントを向上させるために、4つの重要な視点があると考えています。
①理念・ビジョンの浸透
②カルチャー醸成
③成長機会の提供
④業務効率化
です。いずれかひとつではなく、4つすべてを展開することが重要で、Yappli UNITEはこれらを支援する機能を備えています」とCOOの山本崇博氏は話す。
具体的には、経営陣と従業員の距離を縮めるために企業の理念や経営からのメッセージをアプリでリアルタイムに発信する機能や、ウェブ社内報の配信機能、社員プロフィールを一覧できる「社員図鑑」機能、研修資料や現場でよく使うマニュアル、eラーニングコンテンツを配信しキャリア支援をする機能、緊急時の安否確認機能などが備わっている。
導入企業からは「これまで散らばっていた欲しい情報がアプリで集約されたことで、場所や時間を選ばずにアクセスできるようになった」「情報が一元化されているので、社内のいろいろなコンテンツに触れる頻度が上がり、社長メッセージや理念を目にする機会も増えた」という声があがっている。
人と人をつなげるアプリ
そのほかにも、開封率の低いグループにリマインド通知を送ったり、社内サーベイを実施し組織の状態を把握することもできる。
アプリ内の行動データをもとに、細かくPDCAを回し次のアクションにつなげるサポートも行うのが特徴だ。
例えば部門間の分断が課題となっている企業であれば、Yappli UNITEを使って個人に二次元コードを割り振っておき、社内集会で他部署の人とコードを交換するとクイズの答えが分かるといった、ゲーム性を取り入れたコミュニケーションの実施もできる。
つまり工夫次第でリアルとデジタルを融合したコミュニケーションも実現できるというわけだ。
ヤプリでは、こうした施策アイデアの共有も行っている。
「アプリには情報伝達だけではなく、人と人、人と組織、人と空間をつなげる作用があります。うまく活用してエンゲージメントを高め、離職率の低下や生産性の向上につなげていただきたいです」(山本氏)。
「Yappli UNITE」の主な機能
活用事例
case1:7000人の従業員と会社をつなぐ【三菱UFJ信託銀行】
従業員が「いつでも・どこでも・かんたんに」情報を取得できるよう「Kakehashiアプリ」を開発。経営メッセージ、社内報(事業の取組みや従業員の活躍等)、キャリア開発、福利厚生等に関する情報を集約。10月には内定者・退職者にも利用を拡大している。ユーザーからは大変好評で、会社としても発信した情報が届いている実感があるという。
case2:ほぼ全員のBAが自主的に活用【ORBIS】
オルビスでは、店頭で働くビューティーアドバイザー(BA)に向けた情報伝達に「Yappli UNITE」を活用している。商品情報や研修動画など、全ての情報をアプリに集約・定期的に更新することで、接客の質を上げるための自由な学びの機会を提供。ほぼ全員のBAがアプリを自主的にダウンロードし、日々活用している。
お問い合わせ
株式会社ヤプリ マーケティング本部
https://yapp.li/yappli-unite/
MAIL:mktg@yappli.co.jp
TEL:03-6866-5730
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