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広報担当者のためのサステナビリティ実践ノート

身近な商品と紐づけ取り組み発信 媒体間の連携で関心の受け皿にも

キユーピー

サステナビリティは企業価値の向上に欠かせない視点。広報担当者が社内外に向けて発信するためのヒントを探ります。

キユーピーグループは2023年6月、同社の商品サイト内に『サステナビリティトピックス』を新たにオープンした。

同社が従来当たり前のように取り組んできた活動を社内外にしっかりと伝えていこうという動きがここ数年、積極的になってきた。同ページもその一環で、サステナビリティの取り組みを生活者にとって身近である商品と紐づけて伝え、共感や期待を促す狙いだ。

『サステナビリティトピックス』ページは、企業サイトではなく、生活者がアクセスする機会の多い商品サイトに設置。キユーピーのサステナビリティの取り組みのうち、商品にまつわるトピックを伝えている。

「ページには、取り組みに関わる従業員のインタビューを中心に掲載し、その背景にある思いを伝えることにこだわりました」と広報・グループコミュニケーション室コミュニケーション企画チームの閏井道子氏。

ページ制作で特に苦労したのは、社内調整だったという。「例えば、バイオガス発電に関する記事。当社の工場ではマヨネーズの製造切り替え時に、配管内に残ったマヨネーズを『バイオガス発電』に利用しています。ただ今まで具体的な取り組みについて積極的に伝えてこなかった風土があり、記事化する中で本当にそこまで伝える必要があるのかといった意見も出ました」(閏井氏)。

そこで「取り組みの裏側を知ってもらい、生活者の共感を得る」という目的のもと...

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