サステナビリティは企業価値の向上に欠かせない視点。広報担当者が社内外に向けて発信するためのヒントを探ります。
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味の素グループが長年行ってきた、「味の素」の製造過程でできる副生物から農作物の肥料を生み出し循環活用する取り組み「バイオサイクル」。コーポレートサイト内のウェブマガジンページ「ストーリー」にて、図や画像も交えながら分かりやすく解説している。
味の素グループでは、うま味調味料「味の素」の製造過程で出た副生物を循環活用する「バイオサイクル」を長年推進している。
製造過程で生まれた発酵液などの副生物を、再びサトウキビをはじめとする農作物の肥料として循環。同取り組みによって、味の素グループは、アミノ酸発酵製造由来の副生物の資源化率を、ほぼ100%実現している。「この取り組みは最近はじめたものではなく、40年以上前から各工場と連携して地域に根差した活動として続けています」と語るのは味の素サステナビリティ推進部長の高取幸子氏。
しかしサステナビリティが注目を浴びる昨今、「バイオサイクル」などの取り組みの価値が社内外で再評価されたことから、2020年にはHP内にESG・サステナビリティページを開設。発信のこだわりについて高取氏は「専門家向けではなく、一般生活者の方々が取り組みへの理解を深められるように、イラストなども活用しながらかみ砕いて解説することを意識しました」と明かす。
さらに、世界36の国・地域に拠点を持ち、130以上の国と地域で製品を販売する味の素グループでは、サステナビリティに関する好事例の世界展開にも注力している...