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広報担当者のためのサステナビリティ実践ノート

背景の社会問題から紐解き 読み手の当事者意識を

有楽製菓

サステナビリティは企業価値の向上に欠かせない視点。広報担当者が社内外に向けて発信するためのヒントを探ります。

チョコレートバー「ブラックサンダー」の製造・販売を手がけている有楽製菓。経営理念「夢のある安くておいしいお菓子を創造する企業を目指します」のもと、児童労働の撤廃活動「スマイルカカオプロジェクト」にも積極的に取り組んでいる。2022年9月中旬には、「ブラックサンダー」に使用するすべてのカカオ原料を、児童労働の撤廃につながる基準を満たした「スマイルカカオ」に変更したと発表。今後も段階的に切り替え、2025年までには全商品のカカオ原料を「スマイルカカオ」へ変更すると掲げている。

プロジェクトは2019年1月から、河合伴治会長のもと、会長・社長直下の社内横断型体制でスタート。NGOなどを通して、児童労働問題を解決するための活動を続けている。

取り組みに加え、「プロジェクト」に関する情報発信にも注力している。児童労働に関する情報をより多くの人に知ってもらうため、プロジェクトを対外発表した2020年3月ごろに、公式HP内にプロジェクト専用ページを開設した。ページ冒頭に「みんながHAPPYになる仕組み」と銘打ち、「スマイルカカオ」が児童労働の撤廃にどのように貢献するのか、という仕組みをマンガも用いながらかみ砕いて説明。さらに、児童労働問題の現状や児童労働が多いとされるガーナの就学率などもイラストとともに明示した。

「ブラックサンダーは子どもでも手に届く価格帯のため...

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