サステナビリティは企業価値の向上に欠かせない視点。広報担当者が社内外に向けて発信するためのヒントを探ります。
プリンターや複合機などを主軸にさまざまな製品を手がけるブラザー工業。SDGsへの貢献を目指した活動にも注力しており、その情報発信が社外から評価を受けている。2022年11月には、SDGsへの取り組みを紹介するサイト「ブラザー SDGs STORY」が、第10回Webグランプリ「企業グランプリ部門 企業BtoCサイト賞」(主催:日本アドバタイザーズ協会デジタルマーケティング研究機構)で、グランプリを受賞。ユーザーがSDGsを自分ゴトと捉えられるような「親しみやすさ」や「分かりやすさ」の観点から評価を集めた。
この評価に「狙い通り」と胸を張るのは、サイト制作を率いるCSR&コミュニケーション部チーム・マネジャーの岩田俊夫氏だ。サイトではブラザーグループ全体のSDGsへの貢献活動を広く伝え、「見る人に親しみを感じさせる」方針を掲げている。
同サイトが開設されたのは2021年3月。従来展開してきた環境スペシャルサイト「Brother Earth」をリニューアルしてオープンした。サイト名も変える大々的な刷新を行った理由を岩田氏は、「社会から求められる役割が広がる中、そのニーズに応えていく企業姿勢を示すため」と語る。
同社は2010年より「Brother Earth」のスローガンのもと、「環境負荷の低減」・・・
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