2022年は、謝罪会見の内容が「他人事」「責任逃れ」と批判を浴びた事故が1位、2位となりました。また苦情への対応を怠った結果、企業イメージが悪化したケースも見られ、いずれも、当事者意識の欠如が生活者からの印象を悪化させています。そのほかSNS投稿を機に事態が明るみになったケースも目立ちました。
ランキング1位
園児送迎バスに置き去り、熱中症で死亡(9月)
9月5日、静岡県牧之原市の「川崎幼稚園」の送迎バスで園児が閉じ込められ、熱中症で死亡した。バスは理事長兼園長が運転。園側は「車内を十分に確認しなかった」と説明。管理システム上では、死亡した園児が登園扱いになっているなどずさんな管理体制が発覚した。7日に開かれた会見では、園児の名前を何度も間違えたほか、笑顔を見せる場面もあり、批判を浴びた。
アンケートの声
園長もその他の人も、他人事のような会見で腹立たしかった(29歳女性)
当本人の園長が会見で笑っていた(56歳男性)
ランキング2位
知床遊覧船の沈没、乗客乗員26人のうち20人死亡、6人行方不明(4月)
4月23日、北海道・知床沖で観光船「KAZU Ⅰ」が沈没し、乗客乗員26人のうち20人の死亡が確認された。事故から5日目に運航会社「知床遊覧船」の社長が会見を行い「事務所の無線アンテナが壊れていることは把握していた」などと話し、ずさんな管理体制が露呈した。6月16日、国交省は運航会社の事業許可を取り消し。取り消しを巡る聴聞で運航会社は「国にも責任がある」と不服を示し、批判が殺到した。
アンケートの声
社長の「運行管理者は船長」という嘘(45歳女性)
他人事で反省の色がない(55歳男性)
ランキング3位
スシロー、おとり広告で消費者庁から措置命令(6月)
あきんどスシローは6月初旬、「ウニ」に関するキャンペーンの広告表示等が...