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「脱炭素」×自社の『らしさ』を結び付けた事例

ニチバン、環境対応に関する全社発信を周年で強化

ニチバン

ニチバンは、1918年創業の104年目を迎える粘着テープの総合メーカー。同社の強みである粘着技術を活かした製品は、家庭やビジネスシーン、医療現場など様々な場面で活用されている。今回は中でも「セロテープ®」を通した脱炭素への取り組みを中心に聞いた。

『セロテープ®でSDGsに貢献』特設ページを2021年6月5日にオープン。再生可能原材料でつくられたセロテープ®を通じたCO₂量削減の推進に対し、賛同している企業数もひと目で分かるように。

SUMMARY

☑創業100周年の機会を捉え、各製品・ブランドごとでのSDGs発信を統合

☑様々な業種業態の企業が扱う「セロテープ®」を通じ、他の企業にとっても、SDGsに対する姿勢を発信する場となっている

☑コーポレートサイトのサステナビリティページに2022年4月、情報を追加。既存商品のみならず、SDGsを意識した製品開発などに取り組む姿勢を伝えている

ニチバンは2021年6月より、同社のブランド「セロテープ®」を通じたサステナブル施策を展開。その名も、「Small Action For the Future」。セロテープ®がプラスチック製ではなく植物由来の再生可能資源からできていることに着目し、全国の企業や小売店に対し、セロテープ®を使用するだけの“小さなアクション”で、環境課題に貢献できることを知ってもらうのが狙い。

具体的には、同年6月5日に専用ページを立ち上げた他、7日付の日本経済新聞朝刊に広告を出稿。これは、同年12月7日、第50回日経MJ広告賞最優秀賞を受賞している。

創業100周年でより積極発信

「Small Action For the Future」は、セロテープ®というブランドとしての取り組み。このように、同社の各種商品・ブランドはそれぞれで環境課題に取り組んでいた。

しかし、そうした各種活動をコーポレートメッセージとして統一し、発信を強化しよう、というのが今の流れだという。同社執行役員経営企画室室長補佐の山口剛史氏は語る。「2018年に当社は創業100周年を迎えました。その周年事業として、次の100年に向け何をしていくかの指針として、2030年までのビジョンと中期経営計画を、現在の社長である高津が、当時はプロジェクトリーダーとして旗振り役となって策定しました。そこで初めて、サステナビリティの視点が経営計画の中に取り入れられることになりました」。

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