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「脱炭素」×自社の『らしさ』を結び付けた事例

石井造園が目指す地域『らしさ』の体現、共感を得る理念と合言葉の策定

石井造園

1965年創業の石井造園(横浜市栄区)。地域に根差す、をコンセプトにした様々なCSR活動は、第三者からも高く評価され、各種アワードの受賞にもつながっている。これらの活動の原点たる企業理念や合言葉に込めた想いを、社長の石井直樹氏に聞いた。

文科省主催の「青少年の体験活動推進企業表彰」。内容は、社会貢献活動の一環として青少年の体験活動を推進する取り組みを行った企業を表彰する制度だ。2018年に初めて申請した時点で、石井造園は奨励賞を獲得。その後、2021年度には、「ナラ枯れ」に関する活動が評価され、最高賞の文部科学大臣賞を獲得した。

SUMMARY

☑横浜の先進企業を認定する制度をきっかけに「地域企業」を標榜することを意識

☑文科省主催のアワードで最高賞を受賞。審査員から共感を得られたポイントに、石井造園の「合言葉」があるという

「私は石井造園の社長としては2代目にはなりますが、石井家として12代目。つまり、400年近くこの土地で暮らしています」。そう話すのは、石井造園の社長、石井直樹氏だ。

つまり、DNAとして“地域に根付く”ことを標榜するのは当然だ、と話す一方、発信の切り口として意識し始めたのは2006年に創設された「横浜型地域貢献企業」という認定制度がきっかけだった。これは、経済価値のみならず、社会価値を追い求めるのに加え、地域貢献に重点を置いた“横浜らしい”企業を応援するもので、その第1回目の認定に選ばれた複数社のうちの1社が石井造園だった。そこから改めて地域企業を意識するようになったという。

CSR報告書の見出しが理念に

しかし、実は創業者である直樹氏の父の代には特に明確な社是や理念はなかったという。それゆえ、直樹氏の代で「企業理念」やCSR方針、さらに各従業員が活動する上での指針となる「合言葉」などをつくった。

この理念と合言葉に注目したい。企業理念は、2009年に策定したが、その後に一度刷新した過去がある。というのも、「当時、ISO9001の取得も目指しており、“ひとまず”という形で策定しました。そのときのものが『顧客および社会から信頼される企業を目指す』」。しかし、“これで本当に従業員らの腹落ちにつながっているのか?”と考えた。

2009年には理念の策定と並行してCSR報告書を創刊。同社の様々なCSR活動を地域住民に紹介するためのものだ。2009年以降、毎年発行している。そんな...

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