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元ディレクターが直撃取材!テレビ番組制作者の本音

『Newsイット!』CPに聞いた!扱うボリュームが増える広報のコツとは?

下矢一良(PR戦略コンサルタント・合同会社ストーリーマネジメント代表)

テレビ東京出身で経済番組のディレクターを務めていた筆者が、実際に人気番組の制作者にインタビューしメディア対応の極意を聞き出します。

『Live News イット!』

フジテレビ系列で月曜~金曜 15:45~19:00放送のニュース番組。メーンキャスターを加藤綾子、榎並大二郎(フジテレビアナウンサー)が務める。お天気キャスターとしてガチャピンを起用。

(左から)番組メーンキャスターを務める榎並大二郎加藤綾子

チーフプロデューサー 上田平吉弘 氏
1968年生まれ。茨城県出身。東京大学卒業後、1992年にフジテレビ入社。『ニュースJAPAN』『スーパーニュース』などを担当し、『Live News イット!』チーフプロデューサー(現任)。

各局がしのぎを削る、夕方のニュース。その激戦区で最近、着実に視聴率を伸ばしている番組がある。それが『Live News イット!』だ。番組立ち上げ時から現在まで制作の陣頭指揮を執る、上田平吉弘チーフプロデューサー(CP)に、話を聞いた。

共感の“イット”を提供したい

番組タイトルの『イット!』だが、ニュース番組の名前としては「一風変わった」ような印象を受ける。

「イットは、日本語で“それ”という意味を持ちます。会話で『そうそう、それ』というように、相槌を打つときに使う言葉です。学校や職場、家庭での日常で通じ合うときの言葉である“イット=それ”を番組を通して提供したい。そんな想いを込めました」。

さらにロゴにも、番組制作で大切にしたい価値観が表現されている。

『イット!』の“!”は、ポリゴンと呼ばれる多角形をモチーフにした形になっている。このポリゴンには、2つの意味があると上田平氏。

「ひとつは多様性です。多様な社会を伝えていきたいという想いを込めました。そしてもうひとつは、あるひとつのテーマでも、光を当てる角度で見え方が違ってくるということ。飽きないで見てもらうには、光の当て方で勝負するしかありません。番組の各コーナーは、そのための仕掛けとしての役割も担っています」。

ニュースに付加価値

『イット!』を語るうえで欠かせないのが、充実したコーナー群だ。

暮らしに直結する情報を幅広く伝える「暮らしの編集部」。ニュースを縦書きのキーワードで読み解いていく...

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