DICは、総合ファインケミカルメーカーとしてグローバルに事業を展開する。ステークホルダーに向けての環境負荷に対する説明責任。DICでは、より多くのニーズに応えるため2種のレポートを作成している。ESG情報の開示ポイントを聞いた。
DICは1908年に印刷インキの製造所として創業。現在は総合ファインケミカルメーカーとして世界62カ国で事業展開している。
求められるESG情報の開示
「化学メーカーは環境負荷が少なくない存在としてイメージを持たれやすいと認識しています。自社の安全・環境への取り組みはファクトベースで具体的に示し、環境対応に向けて責任を持った発信を意識しています。統合レポートは元々70ページほどの冊子(現在のハイライト版)を作成していましたが、それだけではESG情報の開示が不十分と考え、より内容をブレイクダウンさせた詳細版を2017年度から作成しています」。
そう話すのはサステナビリティ推進部長 池田規子氏。詳細版は元々、外部評価機関向けを想定していたが、実際公開すると、ほとんどの株主/投資家がハイライト版ではなく、詳細版を閲覧しているという...
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