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SDGs実践ノート

強みのR&Dの成果を活かし、食品ロスの削減にも貢献

サッポロホールディングス

SDGsはコーポレートブランドの確立に欠かせない共通言語。広報担当者が社内外に向けて発信するためのヒントを探ります。

LOXレス麦芽の原料となる大麦などを育てている圃場内で作業をしている同社社員ら(2020年5月、群馬県にて撮影)。

ビールを代表する酒類事業から、食品・飲料、不動産へと事業を拡大してきたサッポログループ。同社は2019年に「サッポログループサステナビリティ方針」を策定し、事業を通じて気候変動や海洋プラスチックごみなどの社会課題に取り組む「サステナビリティ経営」を推進している。

サッポロビールでは、1876年創業時から主原料の大麦とホップの品種開発(育種)や加工技術の試験研究を行ってきた。その成果を活かし、食品ロス削減に貢献している事例がある。同社は、ビールのおいしさを損なわせる酵素を持たない「LOXレス大麦」を育種開発。これを原料とする「旨さ長持ち麦芽」の採用が、味や品質を下げることなく、ビールテイスト商品の賞味期限を9カ月から12カ月への延長実現に寄与した。リリース発表の翌日時点で、新聞8紙・通信社2社・ウェブニュース76件(転載含む)と大きな反響を得た。

LOXレス大麦麦芽が使用された商品一例。賞味期限が9カ月から12カ月に延長された。

また、ポッカサッポロのレモン事業で力を入れているのが地域共創活動だ。国内最大のレモン生産地の広島県と2013年2月にパートナーシップ協定を締結し、安定的な供給量の...

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