北米で19世紀後半以降に活躍し、現代広報PRの歴史的発展に貢献した偉人の功績を紐解きます。
パブリック・リレーションズから
コーポレート・コミュニケーションズに

アイビー・リー(1877-1934)をはじめとする
時代を代表するPRパーソンたち
写真提供/PR Museum
Bettmann/ゲッティイメージズ
南北戦争が1865年に終結したアメリカは、1870年代から1940年代までの間に、大きく変わりました。急速な工業化によって経済市場が発展し、20世紀初めにはイギリスを抜いて世界最大の工業国になり、アメリカ国民の生活水準も、劇的な変化を遂げました。
また、新聞・雑誌メディアの報道に影響を受けた一般大衆の攻撃からクライアントを守り、否定的な世論を好意的なものに変えることに注力する、パブリシストと称する専門職が活躍を始めたのもこの時代です。起業家たちは、一般大衆とのコミュニケーションの重要性を認識し、彼ら(パブリック)との良好な関係を築くために、広報(パブリック・リレーションズ)という新しいマネジメント手法と、それを実践できる広報PRのプロフェッショナルが必要とされました。
本連載でもご紹介した、アイビー・リーをはじめ...
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