セガグループは2015年4月に組織を再編、新たなミッションやビジョンを定めた。2年かけて社内浸透を進め、今年5月にはコーポレート・アイデンティティ(CI)を発表。「人の生体反応を音とビジュアルに変換する」という、新たなCIに込めた思いとは。
ミッションは「感動体験を創造し続ける」Re:SEGA(再生)ではなく、新しいセガへ | |
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2015年4月に制定 | |
グループバリュー | 創造は生命 |
ミッション | 感動体験を創造し続ける |
ビジョン | Be a Game Changer~革新者たれ~ |
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2017年5月発表 | |
コーポレートアイデンティティ | 今までにない驚きを、もっと。 |
青く澄んだ目が大きく開き、眼球に映し出される「SEGA」のロゴ。わずか2.5秒の間に、聞き慣れないサウンドが重なる──。
この映像はセガグループが5月に発表した、新たなコーポレート・アイデンティティ(CI)だ。青い企業ロゴはそのままに、コンセプトは「Amazing SEGA(今までにない驚きを、もっと。)」とした。「人間の目の動きをデジタル化して音に変換する」という独自の技術を用いており、実際にドイツ人の7歳の少年がゲームをクリアした瞬間の目の動きをトラッキングし制作された。
5月からウェブサイトや交通広告でお披露目となり、7月に開かれた「セガサミーカップ ゴルフトーナメント」の提供枠で流れたプロダクトのCMでも使用されている。海外向けには、6月にロサンゼルスで開催されたゲームの見本市「E3」でもプロモーション映像として公開した。
「こだわったのは"Re:SEGA(再生)"ではなく、新しいセガを発信すること。同時にグローバルに通用するよう、視覚や聴覚に訴えるCIにしたいと考えました」とセガホールディングス広報部長の南雲靖士氏は語る。
2年がかりでミッション浸透へ
CIの開発に至った背景には、まず親会社であるセガサミーグループの再編がある。2015年4月にグループを3つの事業体に分け、ゲームや玩具などエンターテインメント関連事業を中核とするセガグループも組織を一新。現在セガホールディングスを中間持株会社とし、7社を傘下に収めている。
これによりグループ会社間の意識統一がグループ広報における重点課題となった ...