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IRの学校

IR担当に求められる、社外取締役へのオリエンテーション

大森慎一(Japan REIT 社長室長)

株主総会を控える広子たちは、通常のIR活動に加えて、総会準備に忙しい。事業報告の説明資料やVTRの制作、Q&Aの策定などに追われる中、総会で選任予定の社外取締役への会社説明の担当にも指名されてしまった。

広子東堂:こんにちは、お久しぶりです。

大森:こんにちは。忙しそうだね。

東堂:今度の株主総会で新しい社外取締役を迎えることになりまして、その候補者の方々にオリエンテーションをするよう、社長から仰せつかりました。総務・人事からひと通りの社内設備やルールの紹介があって、その後に、会社の事業内容や経営理念などについて説明するようにと。

広子:最近、会社の説明ならとりあえずIR担当へ、という感じで振り方が雑なんですよね。総会の準備もコンテンツづくりのメイン担当になっているのに。

大森:いいねぇ。仕事が増えるってことはいいことだ。

広子:そんなブラックな言い方、時代錯誤でしょ。

大森:おお、こわっ。

東堂:通常の会社説明を考えているんですが、何か気を付けることはありますか?

大森:社長からオリエンテーションしてくれと頼まれたなら、オリエンしなくちゃ。オリエンの一般的な目的は調べた?

東堂:はい、「組織への新入者に対して、組織内での生活・活動に早く適応し …

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