販売促進の専門メディア

           

新たな消費の立役者いま、起用したいインフルエンサー40組

インフルエンサー「あるある動画」でZ世代の自分事化を促す

NECパーソナルコンピュータ ベデル・メリス

インフルエンサー施策によってZ世代からの支持を得ているNECパーソナルコンピュータ。スポット的な施策ではなく中期的な施策を組み合わせることによって、生活者とのコミュニケーションを継続して行っている同社に、起用時のポイントやプラットフォームの使い分けについて話を聞いた。

2022年から本格的にZ世代向けの施策としてインフルエンサーマーケティングをはじめたNECパーソナルコンピュータ。TikTokやInstagramを活用した施策で、自社製品の強みである、購入後の万全なサポート体制について訴求し、購買を促進している。この取り組みでは、TikTokでのハッシュタグチャレンジとあるある動画、Instagramでのナノインフルエンサー*による投稿と、様々な施策を行ってきた同社だが、それぞれどのような目的があったのだろうか。

*1000人から1万人ほどのフォロワーを持つインフルエンサー。フォロワーとのエンゲージメントが高く、特定コミュニティやニッチな市場に強い影響力がある。

それぞれのチャネルに合ったプラットフォームと施策

「当社では、TikTokで流れてくるコンテンツを生活者が受動的に受け取る『認知』の場所、Instagramを生活者が能動的に必要な情報を検索している『情報収集』の場だと考えています」と話すのは同社のベデル・メリス氏。

そのため、TikTokでは主に自社商品の認知を向上させるための施策を実施。一方、生活者が商品購入時の情報収集に活用しているInstagramでは、最後のひと押しになるような機能的な部分を訴求する施策を実施したという。

まずTikTokで行った1つ目の施策は「#ノリで修理 ハッシュタグチャレンジ」。可愛くて盛れるエフェクトをつけながら、同社の修理サービスをゲーム形式で体験してもらうことで、楽しみながら「サポートに強いNEC LAVIE」としての認知を高めた。インフルエンサーを7人起用することでそのファンがエフェクトを活用した動画を投稿し、UGCを増やすことに成功した。

次に行ったのが、学生あるあるを投稿しているインフルエンサー3名を起用した、「#詰んでる場合じゃない」キャンペーン。この取り組みは、同社の手厚いサポートの必要性を自分ごと化してもらうことを目的にしたもの。普段から高校生や大学生が共感できるコンテンツを投稿しているインフルエンサーに、パソコン故障によって「詰んでいる」シーンをわかりやすくあるある動画にしてもらった施策だ。

どの層にどうさせたいのかを明確にしてプランを考える

施策を...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

新たな消費の立役者いま、起用したいインフルエンサー40組 の記事一覧

視聴者は彼らのどこに共感するのか?代表動画とともに自ら解説(5)
SNSを活用した機能と飲用シーンの訴求でファン獲得に成功した「キレートレモン MUKUMI」
視聴者層を公開!自社とマッチするインフルエンサーが見つかる(2)
プロモを盛り上げるインフルエンサーの強み、得意領域とは?(3)
明日から始める インフルエンサー起用のススメ
「今、起用したい」インフルエンサー40組にアンケート(4)
日々の情報接触がエモいをつくる鍵に “親しみやすい”インフルエンサーこその共感力
インフルエンサー「あるある動画」でZ世代の自分事化を促す(この記事です)
インフルエンサーが企業案件を躊躇するポイントとは?(1)
オリエンの勝ちパターンとは インフルエンサーの先の“フォロワー”を巻き込むために
次の起用、どうする?インフルエンサーの力を最大限引き出す効果的な方法とは
いよいよ施行「ステマ規制」 インフルエンサー起用時の注意点とは?
ただの認知拡大だけではないインフルエンサーマーケティングの経済効果
販促会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する