阪田マリンさんというインフルエンサーがいる。
2000年生まれのZ世代ながら、SNSで〝ネオ昭和〟と称して、昭和の香りのするシチュエーションやファッションに身を包んだ自撮り写真を投稿している。もちろん、彼女自身は昭和を体験していないので、ノスタルジーとは違う。シンプルに、昭和のアイテムが好きで、ハマってしまったという。
そう、ここ2、3年で目立ち始めた現象だろうか。若い女性たちの間で、昭和の香りのするアイテムにハマっている光景をよく見かけるようになった。
例えば、一眼レフのフィルムカメラを持ち歩いて、街中でスナップを撮る20代のカメラ女子もそう。彼女たちはもの心ついた時からデジカメ世代。フィルムの写真は、むしろ新鮮だ。聴けば、デジカメと違って「この一枚」に集中する感覚や、現像に出して仕上がりを待つ楽しみ、出来上がった写真の持つザラつきや独特の色味が魅力的だという。
昨今の「シティポップ」ブームも…
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