テレビから懐かしい音楽が流れてきた。CMの中で、俳優の綾瀬はるかさんが海辺でコカ・コーラを飲んでいる。さわやかな笑顔だ。
音楽の正体は「I feel coke」。昭和のバブル時代にコカ・コーラのCMで使われ、佐藤竹善さんや上田正樹さんら多くのミュージシャンに歌われた。そのシリーズCMは、日本の四季折々の人々の日常を映したもの。衣食足りて礼節を知る、じゃないが、物質的な豊かさがあったからこそ、市井の人々の笑顔に、お茶の間は素直に共感した。
あれから三十余年。本CMは綾瀬さんがメインキャラクターとなり、人々の日常の笑顔を映している。音楽のアレンジと歌唱は、水曜日のカンパネラ。ポップ感を入れつつ、往年の名曲の世界観を生かした作りにオマージュを感じる。そう、このCMのベースにあるのはオマージュ。あの時代のように、もう一度前を向こうという作り手の気概を感じる。
思えば、昭和のオマージュばやりである。今年、Netflixで...
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