
コロナ禍では制限だらけだったホテルのビュッフェサービスも、以前の姿を取り戻した。晴れて自由の身となったお客は「あのころに戻った」と楽しんでいる。
イラスト/高田真弓
先の3月13日、新型コロナ対策のマスク着用に関する国のルールが変わり、基本、“個人の判断”に委ねられることになった。
思えば、この3年間、僕らはずっとマスク生活を余儀なくされてきた。学生の皆さんの中には、進学した中学や高校の3年間がずっとマスク生活だったケースもあり、それを思うと、何とも可哀想な気持ちになる。
とはいえ、今や僕らはコロナ前の生活を取り戻しつつある。先日、家の近所をマスクなしで散歩したら、日差しや風が肌に直接当たる感触が心地よく、幸せな気分になった。かつて、バンドの「THE 虎舞竜」の楽曲『ロード』がヒットした際、「何でもないような事が 幸せだったと思う」という歌詞が話題になったけど、まさに、あの感じ──。
もちろん、これまでも屋外のマスクは原則不要だったけど、大半の人は、なかなか外せなかったのが正直なところ。それが今回、メディアも繰り返し報じてくれたお陰で、場面に応じてマスクを外すハードルが...
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