海外では日本に先んじて店舗DXに取り組んでいる企業が多数ある。その中でも特にデジタルサイネージを効果的に活用している店舗での活用事例について、アイランドシックスの中島美紗氏に聞いた。
デジタルサイネージは1970年代にアメリカで初めて使われたと言われており、海外では特に活用が進んでいます。ここでは、デジタルサイネージを発展的に活用している企業事例について2つ紹介します。
店舗演出で活用する「worten」
ポルトガルやスペインを中心に230店舗以上の家電量販店を展開する「worten」。ポルトガルのwortenでは店内にある1000画面ほどのディスプレイ全てをデジタルサイネージで一括管理しています。特徴的なのはその配信面です。店内に展示されているテレビはもちろんのこと、PCやスマートフォン、タブレットへもサイネージコンテンツを配信しており、お客さまが製品を試すまでは画面がサイネージとして機能しています。
テレビ、PC、スマートフォン、タブレットのサイネージコンテンツは金額や比較表などを表示し、お客さまにわかりやすく製品情報を伝えています。さらにこれらのスペックや金額はデータベースと連携しており、1日2回の価格更新や商品入れ替え時の更新も非常に容易になっています。
また、店舗の...
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