作業着で培った機能と評価が一般衣料にも拡大してきたワークマン。2022年2月にはアウトドア用具を一気に150アイテム発表し、アウトドア業界への本格的な参入を果たした。特に注目を集めたのは「BASICドームテント1人用」だ。
- 商品名:BASICドームテント1人用
- 参考小売価格:4900円(税込)
- 主な販路:ワークマンオンラインストア、一部店舗(#ワークマン女子、SC店)
DATA
消費者の要望を受けて開発
──本格的にアウトドア用具を展開することになった経緯は。
ワークマンプラスや#ワークマン女子で一般消費者へのアプローチを強化したのは、近年、元々あったプロユースの作業着をアウトドアアクティビティなどで利用する人が増えてきたからです。キャンプや釣りなどの愛好家がSNSで勧めてくださり、多くの人がワークマンの品質に気づいていただけたことが大きい。
アウトドア用具をはじめたのはペットボトルホルダーの販売がきっかけです。本来は夏場に警備員がペットボトルを冷たいままで持っていてもらえるように開発したものでした。この商品が音楽フェスやキャンプなどでも使えるということで大ヒットしました。その後、少しずつアウトドア商品を拡大してきました。今回は初めて同じタイミングで150アイテムを発表、販売したという流れです。
──テントは今回の目玉商品という位置付けでしょうか。
近年の商品開発ではキャンプや釣り、バイクなどの愛好家にアンバサダーになってもらい、意見を求めてきました。その中でアウトドア用具として要望が多かったのがテントでした。
2月の発売開始以降、すでに2万7000台を販売しています(6月末現在)。ワークマンは以前「日本で一番軍手を売っている店」とアピールしていましたが、今はおそらく日本で一番テントを売っていると言えるのではないでしょうか。
機能と価格で導き出す「値頃感」
──ECのみの販売で受け取りは店舗になっていますが、その理由は。
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