80年代風クリエイティブが支持を集めたオーディオテクニカの「サウンドバーガー」
オーディオテクニカは、2022年の創業60周年記念商品として「サウンドバーガー『AT-SB2022』」を復刻。世界限定7000台は即完売した。この人気を受けて通常商品として誕生したのが「サウンドバーガー『AT-SB727』」だ。
ヒットの仕掛け人に聞く
2003年に発売を開始したチロルチョコの「きなこもち」。この春に商品キャラクターの「もちくん」が逃走という形で終売を発表したが、秋に待望の復活を果たし売上を伸ばしている。
発売を開始したのは2003年です。私の入社前になりますが、企画担当者があたためていたアイデアだったと聞いています。和のテイストがあるもちと洋のチョコレートを組み合わせたものは、当時としては異色でした。単品で発売して受け入れられるのか、確信がなかったので、まずはアソート商品のひとつとして発売しました。
ところが、商談で試食をしたあるコンビニエンスストアのバイヤーが「これは単品で売れる」と言ったそうです。それなら単品で出そうということになり、秋冬の限定商品として発売しました。
発売して間もなく、テレビ番組で芸能人に紹介してもらえたこともあり、自然発生的なクチコミで広まり、生産が間に合わないほど売れました。今でこそ、きなこもちなどの洋菓子や和菓子を再現するお菓子というのはよくありますが、発売当時は珍しいものでもあったので、注目が集まったと考えています。さらに、シンプルにその味や食感のファンになっていただくことができ、今でも多くの方に愛されている商品です。
発売当時はコンビニエンスストアの店頭でも、棚一面に陳列されるようなこともあり、きなこもちをきっかけにチロルチョコブランドを知ったというお客さまも多いと思います。
商品開発
和のテイストがあるもち(もちグミ)と洋風のチョコレートの組み合わせの妙がヒットにつながった。発売当初からのキャラクター「もちくん」がブランドアイコンとして愛されている。飽きられないように「焼き」「黒みつ」などのアレンジや、定番も味の微調整をつづけている。今回の復活時は「き『もち』おいしくなりました」とパッケージでもパワーアップを伝えた。
発売開始から数年間は季節限定商品で「秋冬はきなこもち」というブランディングをしました。期間限定という期待感もあり、発売開始すると生産が逼迫するというような状態が続いていました。
その後、ある程度人気が落ち着いてからは...