ミニストップのソフトクリームは、創業の1980年から販売が続くロングセラー商品だ。定番のバニラを軸に、近年は期間限定フレーバーも展開し多くの人に愛されている。2020年にはソフトクリーム専門店の「MINI SOF」もオープンさせた。

- サービス名:ソフトクリーム
- 実勢価格:235円(税込)〜
- 主な販路:ミニストップ店舗、MINI SOF、イオングループ一部店舗
DATA
試行錯誤で認知と人気を獲得
──ミニストップにおけるソフトクリームの歴史を教えてください。
創業の1980年からバニラ味を販売していたので、今年で42年目になります。当社は、コンビニエンスストアとしては後発だったので、他社との差異化として、創業時からコンビニとファストフードを融合させた独自のコンボストアを展開しています。ソフトクリームの販売はその一環として生まれました。スタート時からみなさまに愛されていたわけではなく、試行錯誤を経て人気を獲得してきた経緯があります。
ひとつの転機は、98年に2連式のフリーザーを導入したことです。それまでバニラだけで展開してきたところにフレーバーを加えることができるようになりました。おいしさを追求して試行錯誤したり、テレビCMなどで認知され、販売を伸ばしていたところだったので追い風になりました。
近年は、2〜3カ月に1回程度、年間4〜6種類のフレーバーを展開していますが、これによってお客さまに多様な楽しみ方を提供することができている、と考えています。数々のフレーバーを展開してきましたが、2020年3月に発売した「佐藤錦さくらんぼソフト」で通算100フレーバーを突破しています。

商品開発
創業時から販売を続けているバニラ味は時代に合わせてリニューアルを重ねている。2連式フリーザーの導入で実現したフレーバー展開も昨年の「佐藤錦さくらんぼソフト」で通算100を超えた。フレーバー開発にはテスト販売や定番的商品でも味を毎回変えるなど、こだわりを持っている。
時代に合わせておいしさを追求
──ロングセラーになった理由はどこにあると考えていますか。
ソフトクリームは提供や材料、機材のメンテナンスの手間があり、コンビニエンスストアで扱うにはハードルがあります。そこにファストフード的要素を持って誕生したミニストップの強みが発揮されて、お客さまに「ソフトクリームはミニストップ」と認知していただけたのではないかと考えています。
バニラ味も数回リニューアルしていますし、コーンの変更もありました。時代に合わせておいしさを追求し、改良を重ねているので、バニラという軸を持ちながらフレーバーや新メニューの開発を続けていることがポイントとしてあると思います。
フレーバーだけではなく、「ハロハロ」やパフェなどソフトクリームを応用したメニュー開発は、より気軽にソフトクリームを味わってもらうことを意識しています。今年は飲めちゃうデザート...