マーケティングに有効な購買履歴データ。企業間の垣根がなくなり、さらなる進化を遂げようとしています。
今月のテーマは
「購買履歴データ」
購買データは強い味方だがサイロ化するのが課題
従来から企業は、「何が」「いつ」「いくつ」買われたかという「購買履歴データ」を、売上拡大に生かしてきました。昨今広まるID-POSではさらに「だれが」も加わり、より商品の購入者を把握しやすくなりました。
しかし、現在のままでは、店舗を横断した買い回り行動など、企業の壁を超えた、くわしい消費行動はわかりません。なぜなら購買履歴データは、企業ごとに構造や表記ルールが異なり、統合するのがむずかしいからです。
何よりデータは、流通小売業やメーカーにとって、競争力の要でもあります。ビジネス面からも、データの流通はデリケートであり、サイロ化しがちです。
それでも、これまで以上の活用を考えるなら、垣根を超えて扱えるデータが必要になってくると思われます。
店舗横断データで実際の商圏を把握する
企業を横断した購買履歴データを得られるとして、注目されているものに「家計簿アプリ」があります。
大日本印刷では、2013年7月から家計簿アプリ「レシーピ!」を運用してきました。これまで300万回以上、ダウンロードされています。当社では現在、アプリに集まったデータのマーケティング活用を進めています …
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