マーケティング・オートメーションツールの真の力を発揮させるためには、業務の担当分野の見直しとチーム構成から。
今月のテーマは
「マーケティング・オートメーション」
消費者のあらゆる生活シーンに響くマーケティングとは
顧客との1対1の関係を築くマーケティング手法が登場して、二十数年が経ちます。ニーズが生まれた瞬間を逃さず、しかも、個々人に見合ったメッセージを届ける──それができれば、いわゆるごひいき客を徐々に増やし、安定して売り上げを立てられるのではないか。それが自動化できる、と期待を受けて登場したツールがあります。
そう、マーケティング・オートメーション(MA)です。
"オートメーション"=自動化という語感もあいまって、「MAツール」が脚光を浴び、しのぎを削っています。
感動体験を創出するにはマーケティングチームが必要
ただ問題は、たとえMAツールを導入しても、それを活用するためには、従来なかった手間をかける必要があるということです。
たとえば、「来店キャンペーンを知らせるEメールを未開封の会員」から、特に優良な顧客を選び、今度は招待状を郵送する施策を行うとします。
効果を最も大きくするためには、データ処理や印刷指示、発送指示などMAツールを駆使するだけでなく、優良顧客を抽出するロジックを組み立て、情報の受け手を感動させ行動させるメッセージをデザインすることになります。
しかし、すべてを一人で担うのは不可能です。MAツールを使いこなす人材に加えて、企画、クリエイティブに長けたスタッフが有機的に活動するマーケティングチームが必要となります …
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