スポーツチームの「集客施策」は小売業やサービス業でも応用が利くはず。今月は、集客で好調のプロ野球チーム「横浜DeNAベイスターズ」の集客術を紹介する。
メイン顧客を分析し、狙い撃ちで集客施策を実施
横浜DeNAベイスターズの2015年の年間来場者数は、2012年比で65%増と好調だ。集客力アップについて、横浜DeNAベイスターズ広報の河村康博氏は、「集客力アップ最大の要因は、『顧客分析』を徹底的に行ったことです」と話す。
顧客分析に利用したのは、オンラインチケットサービスである「横浜DeNA ベイスターズチケット」の会員登録情報やファンクラブ登録時のデータなど。そのほか、横浜市民1万人を対象に、アンケートも取った。河村氏は「市民向けのアンケートでは、『球団に対するイメージ』や『横浜という街に対するイメージ』などを質問項目として入れ、多角的に調査しました」と説明する。
その結果、球団のメイン顧客は30歳代~40歳代を中心とした男性であることが判明。その層をターゲットに据えて施策を打ち出すようになった。
一体感のあるイベントでファンの心をわしづかみ
さらなる集客拡大を目指し、メインターゲットだけでなく …
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