映画やドラマを観た人が、ロケ地を巡礼する「ロケツーリズム」。それは、外国人の誘客にも効果を発揮している。
『あまちゃん』の舞台になった岩手県久慈市。『あまちゃん』は、台湾など海外でも放映されており、久慈市は外国人の人気も集めている
訪日外国人の数が1000万人を超えていますが、フランスが8000万人、アメリカでは6000万人と、まだまだ欧米とは大きな差があります。わずか約250年の歴史しか持たないアメリカに、なぜ観光客が押し寄せているのか。それは、映画・ドラマなどのメディアを通して、世界中に自国の文化を発信し、知らしめているからです。
ニューヨークに行けば、『セックス・アンド・ザ・シティ』の女性のようにおしゃれをして街を歩く。映像を観た多くの人がその場所に惹きつけられ、風景がストーリーを喚起します。このように映画・ドラマのロケ地を“聖地”として発信し、観光客を呼び込む手法を「ロケツーリズム」と言います。
連続テレビ小説『あまちゃん』の舞台になった岩手県久慈市には、今、2年前の1.5倍もの人が訪れています。それは、『あまちゃん』が台湾で放映されて大人気となり、久慈市がファンの聖地になっているからです。
地域がロケツーリズムを成功させるには、住民参加が重要になります。ロケ地に選ばれるかどうかは、偶然にもよりますが …
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