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地域資源の活用で「日本初」のイベント レーシングカー、公道を走る

浅間ヒルクライム

日本で唯一、公道を封鎖してモータースポーツイベントを開催。地域に培われた歴史、文化が、イベントの実現を後押しした。

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長野県・高峰高原で開催されるモータースポーツイベント「浅間ヒルクライム」。ヒルクライムとは、山や丘陵に設定されたコースを車や自転車で登坂する競技だ。開催期間中には、普段は見られない珍しいレーシングカー、クラシックカーが街に集結する。年々、盛り上がりは増しており、4回目となる今年は1万8000人もの観客を集めた。

浅間山は、1955~1959年にかけて日本初のサーキットが誕生し、オートバイレース「浅間火山レース」が開かれた地でもある。この歴史ある地で、「再び日本初となるヒルクライムを!」という話で地元の自動車好きが盛り上がったことで、企画は実現に向けて動き出した。

しかし、開催までには大きな壁があった。本格的なヒルクライムを開催するには、公道を封鎖する必要がある。浅間火山レース以降、日本に前例がなく、関係各所に道路使用の申請をしてもあっさりと却下された。そこで事務局は知恵を絞り、一般の車が通過する合間を縫って車を走らせてイベントを実施した。浅間ヒルクライムの発案者で、イベントディレクターの星野雅弘氏は、こう振り返る。

「却下されても諦めず、第1回、第2回と、できることを工夫してイベントを実施したのが、後に大きな意味を持ちました。それによって経済効果や課題が明らかになったんです」

結果的に …

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