4月14日、15日、宣伝会議は、東京国際フォーラムにて「AdverTimes DAYS」(アドタイ・デイズ)を開催しました。広告界の未来を本音で語りつくす本イベントでは、企業、広告会社、メディア、クリエイターなど、立場の異なる人たちが活気ある議論を展開。また販促ツールやマーケティング支援のシステムなど、注目サービスの展示も行われました。ここでは、パネルディスカッションの一部を紹介します。
ハウス食品事業戦略本部 マーケティング部長兼 関連事業部長 吉原 純氏
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ピーチ・ジョン 取締役マーケティング本部 本部長 門松 茂伸氏
食品スーパーなど量販店を中心とした小売店で販売を行う「ハウス食品」と、直営店舗・直販ECサイトで自社販売を行う「ピーチ・ジョン」。“主な顧客が女性”という共通点はあるが、販売の現場はまったく違う両社。それぞれの、販売部門とマーケティング部門の連携方法を紹介する。
広告と販売をスムーズにつなぐ
─販売部門と広告・マーケティング部門の間に、「壁」を感じることは?
門松▶ 日々、感じています(笑)。まさに昨年度からその「壁」をなくそうと、組織改編に取り組んでいます。当社は下着メーカーとしての「商品力」と、それを見せていく「広告・カタログのビジュアル力」は強みとして持っています。しかし、日々の売上を追う販売部門と、長期のブランディングを行う広告・マーケティング部門を、無理に連動させようとしてもどうもうまくいかない。そこで今では、販売は販売に注力してもらい、私が所属するマーケティング本部で、長期ブランディングだけでなく、さらにより「販売現場での顧客接点」を意識したブランディングやアートディレクションを行うようにシフトしています。
吉原▶ ハウス食品では、2013年にホールディング体制に移行したのを機に …