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企業の販促担当者が語る「SP会社を選ぶ基準」

販促担当者の本音、SP会社に求めるのは「第三者目線」-シャボン玉石けん編

シャボン玉石けん

プロモーション活動を行う際、どんな企業をパートナーに選ぶかで、その後の成果が大きく違ってくる。成果を出すために、企業側の担当者はどのような視点でパートナーを選んでいるのか。毎号、さまざまなクライアント側の視点を聞いていく。

福岡県北九州市で、香料、着色料、酸化防止剤を使用しない無添加の石鹸を製造・販売するシャボン玉石けん。最近では、商品裏面に記載された成分表示への注目を促す「真実は裏に。」キャンペーンが話題を呼び、8月に開催された広告賞「アジア・パシフィック・マーケティング・コングレス(APPIES)」ではシルバーを受賞した。

同社で商品企画から宣伝、広報、販促までを統括する松永氏が、SP活動のパートナー企業に求めるのが、同社ビジネスの独自性に対する深い理解だ。“無添加”という商品特性の訴求が、宣伝・販促活動の軸となるため、それを消費者に深く伝えうるアイデアが常に求められている。

(1)クライアントに対する理解

当社は企業理念(「健康な体ときれいな水を守る」)と提供する商品が直結しています。そのため、まずは企業理念や方針、目指す方向などをしっかりと理解してもらうことがSP 活動の前提となります。もちろん、商品やサービスの特徴などもしっかりと理解してもらいたいです。また、当社の業界内のポジショニングを理解してもらうことも重要。ポジションによってSP 戦略は全く違ってくるからです。この戦略に合致したプランを提案してほしいと思います。

(2)お客さま目線の提案

“当社が伝えたいこと”をそのまま表現するだけでは、お客さまには伝わりません。お客さまの視点に立った上で、当社の伝えたいことが伝わり、目的を達成できる方法を求めています。クライアント側はどうしても、自社が伝えたいことに偏ってしまいがちです。そのため第三者の客観的な視点で、“お客さま目線の伝え方”を提案してほしいと考えます。

(3)メディアありきではなく目的達成のための提案

メディアありきの提案を受けることも多いのですが、まずは当社が解決したい課題や目的を理解してほしい。その上で、目的を達成するための最適なコミュニケーションメディアを提案してもらうことが、最終的な成果につながるはずです。

(4)企業間コラボレーションの提案

他社とのコラボレーション施策にも興味があります。企業間コラボは自社単独ではできないので、企業と企業をブリッジした提案を期待しています。

    シャボン玉石けん

    [今期のプロモーション予算]
    増加↗ ─円(非公開)
    既存のテレビ、新聞、雑誌、ネットなどの広告に加え、通販のテレビCMを実施する予定。

マーケティング部部長 兼 通信販売部部長 松永康志 氏(まつなが・やすし)

フィリップスエレクトロニクス、ハインツ、ジョンソンでのマーケティング業務を経て、2009年に故郷の福岡県に戻る。現職では商品企画、広告、広報、販促を担うマーケティング部を統括。12年からは通信販売部の統括も兼務。

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