IDEA AND CREATIVITY
クリエイティブの専門メディア

           

AI TOPICS

生成AI時代のテクニカルディレクション

岡田太一

生成AIを広告制作の現場で導入する際に押さえておくべきこととは。生成AIやxR領域でのテクニカルディレクションに携わる岡田太一さんが解説する。

生成AIの生命線「GPU」その歴史をたどる

生成AIに限らず、機械学習を行うには計算リソースが必要です。2024年初頭の現在は、計算リソースとしてGPU(Graphics Processing Unit)がその主役であり、高速なGPUは国家レベルで調達合戦が行われています(※1)。今回は生成AIにとっても生命線であるGPUについて、その基本と歴史をお伝えできればと思います。

※1 2023年12月には、日本の岸田首相とNVIDIAジェンスン・フアンCEOが面会し、話題になりました。

コンピュータが行う計算にはいくつもの種類がありますが、その基本として挙げられるのが整数演算と浮動小数点演算です。整数演算はその名の通り、整数を用いて計算を行います。CPU(Central Processing Unit)などの計算機は、扱えるbit数の幅の中で数値を扱うことができ、たとえば16bitであれば2^16=65536段階(※2)の数値を扱うことができます。

※2 この場合、0を含めて0-65535を扱える幅とすることが多い。

整数演算は比較的単純かつ高速に動作しますが、小数点以下の数値を扱うことができないという致命的な問題が発生します。そこで別途浮動小数点演算という考え方が生み出されました。これはたとえば、123.45という数値があった際、1.2345x10^2のように表現します。前半を仮数部、後半の指数を指数部と呼び、それぞれにbitを分割して割り当てることで、限られたbit数の中で小さな数値から大きな数値までを表現できるようになっています(※3)。

※3 これは小さな数から大きな数を表現するにあたって、仮数部と指数部にどうbitを割り振るかで、精度と扱える最大数がトレードオフの関係になっています。また、厳密には全て2進数で計算されます。

あと59%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
ブレーンTopへ戻る