生成AIを広告制作の現場で導入する際に押さえておくべきこととは。生成AIやxR領域でのテクニカルディレクションに携わる岡田太一さんが解説する。
コード補完ツールがもたらすクリエイティブに集中できる環境
生成AIはありとあらゆる分野に影響を与えていますが、実務ベースで今最も影響を受けているのは、プログラミング、開発に関わる分野です。その急先鋒として存在感を発揮しているのが、GitHubとOpenAIが共同で開発したコード補完ツールGitHub Copilot(※1)です。
GitHub Copilotは、OpenAIのGPT-3やそれ以降の技術をベースにしており、開発者のコード入力をリアルタイムでサポートする能力を持っています。コーディング中に行われる複雑な思考や手続きを助けるため、このツールは単なる補完ツールを超えた存在として注目を集めています。
まずは触ってみましょう。筆者のお勧めはVSCodeとGitHub Copilotの組み合わせです。新規にtest.pyのような名前のファイルを作成し、以下のような一行を書きます。
def IsPrimeNumber(num:int):
これはPythonの構文で、引数に整数を取りそれが素数かどうかを判定する関数の書き出しになります。ここまで入力して改行をし、しばらく待つと続きとして(01)のようなコードが自動で生成されます。また、GitHub Copilotはコメント行も読んでくれるため、
#1-100の範囲で、引数に指定した数値で割り切れる数字を割り出して、リストを返す