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ファッションイベントから生まれた8頭身のモデルになれるAI

日本ファッション・ウィーク推進機構 古茂田 博

日本ファッション・ウィーク推進機構「AI PUBLICART」

「Rakuten Fashion Week TOKYO」などの運営を手がける日本ファッション・ウィーク推進機構は、AIを活用した24S/Sシーズンのキービジュアルを発表。そのクリエイティブやメディアアートを集めた「生成AIと解放」展の開催や、ファッション・ウィークの来場者らに「AIPUBLICART」を展開した。

キービジュアルの生成にAIを採用

日本ファッション・ウィーク推進機構が今夏に東京都内各所で開催した、ファッションのイベント「Rakuten Fashion Week TOKYO 2024 S/S」(8月28日~9月2日)。これに先駆け8月14日から5日間、東京・表参道「WALL&WALL」の企画展として「生成AIと解放」展を開催した。テーマを"「確実性」と「不確実性」の共存"とし、同イベントのキービジュアルのクリエイティブを活用したメディアアートの展覧会だ。イベント全体のキービジュアルは、AIを使用して作成された。その経緯について、日本ファッション・ウィーク推進機構事務局長の古茂田博さんは次のように話す。

8頭身モデルになれる「AI PUBLIC ART」のキービジュアル。©JFWO

「ファッション・ウィークは2005年から年に2回開催していて、キービジュアルも毎回テーマを決めて作成しています。元々はBtoBの催しでしたが、新型コロナの発生により会場での集客が難しくなりました。その間、デジタルでの接点が増加し、より広く一般の方にも参加していただく機会が広がりました」。

状況の変化に合わせ、キービジュアルもよりふさわしい見せ方を検討。「時代性を持たせる意味でも、現在さまざまな業態に広がりを見せているAIを表現に取り入れてみるのはどうかと考えました」と古茂田さん。NIIの丸井元子さん、STEKKEYの砂押貴久さんら数名のクリエイターと協業し、画像の評価や調整を行いながらキービジュアルを完成させた。

AI×3DCGで体験コンテンツも作成

キービジュアルやAIの構築は制作チームが担当...

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