マンナンライフ/蒟蒻畑「もちむち」篇
気になるあのCMの演出やキャスティングについてディレクターにインタビュー。今月取り上げるのは、蒟蒻畑のCM「もちむち」篇だ。
DIRECTOR'S WORKS
気になるあのCMの演出やキャスティングについて、ディレクターにインタビュー。今月取り上げるのは、Ankerグループの日本初となるテレビCMだ。
新井さんが考えた演出コンテ。
何もない広い空間に置かれたバスタブに水が注がれる。お風呂か水に関するCMかと思いきや、「充電には時間がかかる」とのナレーション。よく見ると、バスタブは電池型だ。と気づいた瞬間、大量の水が上から落ちてくる。瞬く間にバスタブが満タンになる様子で、充電スピードの速さを表現したAnkerの充電器のCMだ。
Ankerは中国発のモバイルバッテリーや充電器などの電子機器ブランドで、日本でのCMは初となる。企画や演出を担当した太陽企画 新井健介さんは、「充電の速さをどう表現するか考える中で、お風呂を思いつきました。かなり攻めたアイデアだと思っていましたが、クライアントも『スピード感を表現するにはこれがいい』と。『おしゃれでインパクトがあるものにしたい』という要望もあり意識したのは、表現のクールさと大胆さのバランス。フルCGも検討したのですが、リアルで撮影しインパクトのある表現を目指しました」と話す。
肝である水の落とし方は、試行錯誤を重ねた。企画確定後すぐに、美術の金子宙生さんに依頼しバスタブ製作と実験を開始。撮影前日には...