経営をサポートし、マスコミと向き合い、部員をリードする。そんな広報部長に求められる「心得」を経験豊富な先輩が伝授します。
今月の相談(1)
広報部長に就任しました。何から手を付けるべきですか。
「広報部長を拝命します」─。それは突然のことでした。ひと通りの広報業務は理解していますが、これからはまったく違う視点が求められるのでしょうか。こんな私がまず押さえるべきポイントについてご教授ください。
トップとの一体感をもった広報体制づくりを!
広報部長は、広報部門が経営機能の一つとしてその存在を社内外から認められるか否かのキーパーソンです。“情報参謀としての広報機能”と“スポークスマンとしての広報機能”の両輪を担います。そのためには、トップからの信頼を得ることが欠かせません。
そこで、トップが広報部そして広報部長に求めるミッションやトップの広報に対する“思い”を確認することから始めます。なぜあなたが広報部長に指名されたのか、あなたへの期待は何か……。あわせて、これまであなたが築いてきた人脈を活用して、マスコミや企業広報など外部の人と数多く会い、外部から見た自社の評価や課題をヒアリングしましょう。
広報部長は、会社と社会の橋渡し役です。その上で、自社の広報活動に関する当面の課題、中長期の課題をまとめ、トップとのコミュニケーションを通して、その課題をトップと共有し、新任広報部長のスタートです。まずは“トップマネジメントと一体となった広報”体制作りに取り組みましょう。
「ネアカ、のびのび、へこたれず」で企業広報賞ダイエーで広報担当者から課長、部長を経て、スタッフサービス・ホールディングスを経て09年富士ソフトに入社し現職。モットーは、「ネアカ、のびのび、へこたれず」。08年に「企業広報賞」企業広報功労・奨励賞を受賞。 |
一担当者ではできない人脈づくりに取り組もう
社内外のキーマンとのコミュニケーション強化を ...
あと56%