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地域活性化のプロが指南

地域PRに「物語化」が必要な理由

佐藤真一

あの手この手で繰り広げられている自治体のPR合戦。地域の魅力を発信していくにあたり、押さえておくべきポイントとは?地域活性のプロが、リレー形式で指南します。

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全国知事会に合わせて作成した「瀬戸内しまのわ2014」のポスター。“しまのわポーズ”でキャッチコピー「島の輪がつながる。人の和でつなげる。」を印象付けている。

心をつかむ技術とは

「地域資源の持つ価値をどのように伝えるか?」という課題は自治体のもっとも苦手とするところであり、このフェーズをメディアや広告会社などに頼らざるを得ないのが実情です。広報は「不特定多数に、“知らないこと”を知ってもらう」行為です。一般消費者に情報を届けるためには、当然ながらその前段階にいるメディアや広告会社に対して、地域資源の持つ価値を理解してもらわなければなりません。彼らがその価値を理解して、初めて広報活動をスタートすることができるのです。この双方向でのコミュニケーションが成立しないままに活動を任せきりにしてしまうと、期待した成果を得られないことがあります。

逆に言えば、優秀なメディアや広告会社の担当者は、地域の広報担当者から“地域資源の持つ価値”を徹底したヒアリングで引き出す能力が高いと言えます。良いものが売れるとは限らない時代にあっては、その良さを正しく伝える技術が求められます。“正しく伝える”とは、正確に表現するということではなく、“相手の心をつかむ”こと。「キャッチフレーズひとつで売れ行きが変わる」と言われますが、キャッチフレーズは、“相手の心をつかむ”技術を凝縮したものだと言えます。また、言葉だけでなく写真や絵・イラストなどのビジュアルも同様に、相手の心をつかむツールです。

「?」を織り交ぜるのもポイント

今回は、筆者が自治体PRに関するメディアや広告会社との打ち合わせの際に、もっとも重要視している ...

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